21/12/30 記事をリライトしました!
皆様こんにちは!刺繍研究員の910(クドウ)です( ´∪`*)
突然ですが、こんな感じでほつれた糸を巻き込んで刺繍をしてしまい、
イラッ(^∀^#)とした経験ありませんか?
910は何回もあります・・・
まだ引っ張ってスルッと抜けるのならいいのですが、絡みに絡んで抜けない場合は切るしかないですよね。
そんな事してると時間もかかるし、裏側も美しくない・・・
そんな事になる前に!
事前に ほつれ止め ピケ を塗っておくと予防になります。
でも ピケ って意外とお値段するんです…
100円均一のお店でもでも同じような商品を見つけたので、
今回はその比較検証をレポートしたいと思います^^*
これが意外と使えるんです…!
ほつれ止め液の 用途/効果 とは?
布地のホツレ止め液
- 裁断後の布地の裁ち目のホツレ防止に
- ビーズのテグスの結び目補強に
- ボタンの補強やストッキングの伝線止めに
ほつれ止めピケ
- 裁断生地、ボタンホール、ほつれやすい生地の裁ち端などのほつれ防止。
- リボン、レース、布テープのカット面や、刺しゅうの端処理。
- ミシンかんぬき、ミシン縫いの始めと終わり、ボタンホールなどのほどけ防止。
- 衣類、布製靴などのほころびかかった箇所の補強。
- ボタン付け糸の補強。
- リボン、テープなどの結び目のほどけ防止。
- ストッキングなどの伝線止め。
2商品のパッケージに書かれている用途を纏めてみました。
布のほつれ防止以外にも色々と使えそうですね( ´∪`*)
今回は主に「手刺繍中の布のほつれ防止」を目的に使ってみました!
塗りやすさ
それぞれの塗りやすさを、液の粘度 / ボトルの硬さ で纏めてみました。
布地のホツレ止め液 | ピケ | |
液の粘度 | サラサラ | トロトロ |
ボトルの硬さ | 固い | 柔らかい |
液の粘度について
910的にはサラサラとした感触の 布地のホツレ止め液 は塗りにくいです。
ボトルの硬さも相まって、布地のホツレ止め液 は一気にドバッ!と出てきてしまうんです…
塗った箇所を見ると、結構ガタガタ^^;
最終的に見えない箇所ならいいんですけどね…
ボトルの硬さ
布地のホツレ止め液 は結構固いボトルです。
ずっと塗り続けると親指の付け根が痛くなるほど!
残念ながら広範囲に塗ったり、何枚も塗ったり、といった作業には不向きです(・_・;)
乾くまでの時間
乾くまでの時間を計測してみました。
それぞれ 薄くつけた箇所 / 濃くつけた箇所 で纏めてみました。
濃くつけた箇所 とは
- 液が一気に出てきて多量についてしまった箇所
- 布の角などで2回に渡ってついてしまった箇所
どちらも塗っているとありえる状況だな、と思います。
布地のホツレ止め液 | ピケ | |
薄くつけた箇所 | 13分 | 10分 |
濃くつけた箇所 | 24分 | 20分 |
若干ピケの方が早いように感じました。
でも、普段塗る状況を考えると数分の差って気にしなくても良いかも…?
急ぎの用事があって、1分1秒でも早く乾いてほしい!!と言う状況でもない限り、
乾く時間に差はないと言って良いと思います^^*
布の柔らかさ
ほつれ止め液を塗って乾かした後、布の柔らかさに差ができたので纏めておきます。
布地のホツレ止め液 | ピケ | |
布の柔らかさ | 柔らかい | 少しハリが出る |
布地のホツレ止め液 は、何も塗っていない状態とほぼ変わりありません!
対して、ピケは少しハリが出る程度に固くなります。
布端にも柔らかさが欲しい場合は、布地のホツレ止め液 を使うほうが良さそうですね^^*
シミになる?
塗った跡が気になる…と言う方もいらっしゃるかな?
白い布 / 濃い色の布 / ナイロン で検証してみました!
シーチング:白い布 / 薄手
デニム:濃い色の布 / 厚地
ナイロン:撥水加工された布 / 化学繊維
となっています。
結構塗り跡わかりますね!
特に ピケ を塗ったナイロンは酷い…
そうなんです!
撥水加工生地は白く浮き出てきてしまう可能性があるんです!
注意事項:いらない布で試すのは必須!
注意文引用
それぞれの商品に同じような注意文があります。
乾燥後白く目立つ場合がありますので、あらかじめ試験の上ご使用ください。
撥水加工生地、絹織物で使いたい場合は、いらない布で試してみてからの方が良さそうです。
撥水加工生地に使用したい場合は?
今回1番差が顕著に現れたのが 撥水加工生地(ナイロン)
これは 布地のホツレ止め液 の完勝といっても良いのでは…
ピケ を塗った箇所は、手で剥がせてしまう程浮いていましたからね^^;
ただし!
今回910が使用した布は上記の結果でしたが、
他の生地では違う結果が出るかもしれません。
やはり1度いらない布で試すのは必須ですね。
面倒臭がっていきなり本番は駄目ですよ!(910はやりがち)
本当にほつれないの?
今回1番の気になるポイント
「本当にほつれを防止することはできるのか?」
だって100円だし…不安ですよね。
手刺繍する上で考えられる3つの条件で検証してみました!
刺繍中
1つ40分弱かけて星を刺繍しました。
結果はこんな感じです。
何も塗らなかったものは少しほつれてしまいました。
しかし!布地のホツレ止め液、ピケ 共にほつれていません!
クシャクシャ
刺繍した後にこんなクシャクシャになることある…?
と思いましたが、何が起こるかわかりません。
目を離した隙にお子さんが…!なんてこともあるかも?
10秒程モミクシャにしてみました。
結果はこんな感じです。
何も塗っていないものは大分ほつれましたね!
が、しかし!布地のホツレ止め液、ピケ 共にほつれていません!
うんうん、100円でもかなり優秀です^^*
洗濯
洗濯機で普通に洗いました。
いつも衣類を洗うのと同じ条件です。おしゃれ着洗いや手洗いモードでもありません。
結果はこんな感じです。
あぁ… 布地のホツレ止め液 のほつれが酷い…
ピケ もほつれていますが、かなり軽いです。
どうやら 布地のホツレ止め液 は洗濯に耐えられないようです。
ん?ちょっと待って。
何も塗っていないものが1番ほつれていないのでは…?
よくよく見ると、やっぱりほつれていました。
ただ、ほつれた糸が洗濯中に洗い流されただけのようです。
糸くず入れの中にいました^^;
パッケージ情報 & 売っている場所
それぞれのパッケージ情報を見ていきましょう!
どこに売っているか?も合わせて記載しています( ´∪`*)
布地のホツレ止め液
布地のホツレ止め液 | |
材質 / 成分 | エチルアルコール ナイロン樹脂 |
容量 | 10g |
値段 | 100円(税別) |
どこに売っている? | セリア / キャンドゥ / ワッツ 等の100円ショップ |
JANコード | 4964549025954 |
HP | 株式会社モリトク |
セリアはネットショップがないし、キャンドゥもネットでは100個からしか買えません(・_・;)
しかし!ワッツなら1個から買えましたよ^^*
ピケ
ピケ | |
材質 / 成分 | ナイロン樹脂 アルコール(有機溶剤) |
容量 | 33ml |
値段 | 600円前後(税別) |
どこに売っている? | 手芸屋さん全般 |
JANコード | 4972440112406 |
HP | 株式会社KAWAGUCHI |
手芸屋さんの他、スーパーやドラッグストアの手芸コーナーにも置いてある可能性があります。
ピケ の他、ホツレーヌもよく見ますね( ´∪`*)
比較まとめ【結果だけ見たい方はこちら】
ここまでの情報を表にしてみました!
布地のホツレ止め液 | ピケ | |
塗りやすさ | 塗りにくい | 塗りやすい |
乾くまでの時間 | 24分 | 20分 |
布の柔らかさ | 柔らかい | 少しハリが出る |
シミができる? | できる | できる (特に撥水加工×) |
ほつれ:刺繍中 | なし | なし |
ほつれ:クシャクシャ | なし | なし |
ほつれ:洗濯 | あり | なし |
材質 / 成分 | エチルアルコール ナイロン樹脂 |
ナイロン樹脂 アルコール(有機溶剤) |
容量 | 10g | 33ml |
値段 | 100円(税別) | 600円前後(税別) |
どこに売っている? | セリア / キャンドゥ / ワッツ 等の100円ショップ |
手芸屋さん全般 |
JANコード | 4964549025954 | 4972440112406 |
HP | 株式会社モリトク | 株式会社KAWAGUCHI |
結論
布地のホツレ止め液 を「手刺繍中の布のほつれ防止」という目的で使えるか…
結論:使える!
100円であのイライラを解消できると思うと嬉しいですね´`*
ただし、色々と条件があります。
布地のホツレ止め液 がオススメな方と、ピケ がオススメな方。
それぞれ考えてみました( ´∪`*)
布地のホツレ止め液 がオススメな方
- 今後、刺繍を続けるかわからないので沢山はいらない
- 握力は強いほうだ
- 使用する範囲が狭い、または枚数が少ない
- 布端の柔らかさも大事
- 洗濯機で洗濯をする予定はない
- 撥水加工生地にも使いたい
(注:必ずいらない布で試してから!)
ピケ がオススメな方
- 使用する範囲が広い、または枚数が多い
- 握力は弱い
- 布端の柔らかさはなくてもよい
- 洗濯機で洗濯する予定がある
大事なのは
使用する範囲 / 枚数 と 洗濯機で洗濯するか
の2点だと思います。
余談
ピケ は筆ペンタイプもあるんですよ!
ボトルタイプの ピケ って、均一に塗るのにコツがいるんですよね…
ボトルを押しすぎると、液が出すぎちゃったりして勿体ないですし。
ほんの少しの範囲であれば筆ペンタイプが使いやすいかもしれません´`*
容量が少ない分、値段も安いですしね!
ただ910はちょっと使いづらかったです^^;
使う範囲が広い上に、ボトルタイプに慣れていたせいだと思います。
刺繍をした後の補強として使ってらっしゃる方もいますよ!
【スポンサーリンク】
最後に
本当、100円ショップの商品て凄いですよね!
少しでも皆さんの参考になっていると嬉しいです。
ではでは!また次の記事でお会いしましょう( ´∪`*)
ご意見ご質問がありましたらコメントお願いします!
コメント欄はズズイと下にスクロールしてもらえるとあります。
励みになります( ´∪`*)
お気に入り商品
910オススメ商品です。
楽に楽しく刺繍するために是非持っておきたい商品ばかりですよ(*´◒`*)
コメント