皆様こんにちは!刺繍イラストレーターの910(クドウ)です( ´∪`*)
前回の記事まで 刺繍「デザイナー」と名乗っていましたが、
イラストレーターに肩書を変えました!
本日から 刺繍イラストレーター910 としてよろしくお願い致します。
さてさて、今回は25番刺繍糸以外で刺繍してみよう!と言う記事です。
「ちょっと物足りない。アクセントが欲しい」
「フランス刺繍って、25番糸以外では刺繍できないの?」
こんな不満や疑問をお持ちの方に参考になるかなと思います( ´∪`*)
では早速行ってみましょう!
刺し子糸
「刺し子」という名前を聞いたことありませんか?
日本に古くからある技法の1つで、
決まった模様を線でなぞるように縫う刺繍です。
その刺し子糸でフランス刺繍のステッチをやってみました!
これが可愛いんです´`*
ステッチ
チェーンS / フレンチノットS / サテンS / ロング&ショートS で刺繍してみました。
今回使用した刺し子糸は COSMO hidamari
このシリーズの中から「点絣」という、所々に色を吹きかけたような糸を使用しました。
25番刺繍糸にはない染め方で、
ステッチするとポツポツと色が現れます。
これが可愛いんです´`*
糸の太さ比較
hidamari と25番刺繍糸を比べてみました。
3,4本取った太さと同じくらいです。
フランス刺繍針は 3本取り用(クロバー:フランス刺しゅう針NO.7) を使用しました。
すべりも良く、毛羽立ちも少ないためとても刺繍しやすい糸です。
注意事項
刺し子糸を扱ったことがない方に注意事項です!
25番刺繍糸は6本のより糸を解いて、
必要な本数を引き揃えて使用します。
ですが、刺し子糸はよりを解かずに1本そのままで使用します。
特徴まとめ
刺繍針 | NO.7 (クロバー:フランス刺しゅう針) |
刺繍のしやすさ | ★★★★★ |
注意事項 | よりを解かずに1本まま使用する |
HP | COSMO hidamari |
TOP画像に使用した色は「かき氷(101)」「夏みかん(102)」「お天気雨(105)」です。
他に「花火(103)」「はっか(104)」の2種類があります。
夏を思わせる名前が可愛すぎます!
毛糸
2番目は「毛糸」です。
なるべく細い毛糸が良いでしょう。
今回使用した毛糸は「ダルマ iroiro」
50色と色展開が多く、細めの糸なので選びました。
タグにも「刺しゅう」の文字が入っています!
ステッチ
チェーンS / フレンチノットS / サテンS / ロング&ショートS で刺繍してみました。
モコモコふんわりな仕上がりです。
ザクザクッと短時間で刺繍できますよ。
秋冬物に刺繍したり、ワンポイントで使用するのにオススメです( ´∪`*)
フレンチノットS を、通常通り2回巻きで行いましたが
ちょっとプックリしすぎかな?と感じました。
1回巻きでも十分存在感があります!
糸の太さ比較
iroiro と25番刺繍糸を比べてみました。
6本取りよりもちょっと太いです。
フランス刺繍針も、一番太い6本取り用(クロバー:フランス刺しゅう針NO.3)を使用しましたが
ちょっと太さが足りない感じです。
針に糸を通しにくかったし、刺繍していても引っかかりを感じます。
NO.3の太さが 0.99mm なので、それよりも太い針の方が良いですね。
リボン刺繍に使われる「シェニール針」と言うものが良さそうです。
「太タイプ」と「極太タイプ」がありましたが、
生地の厚さによって選ぶといいそうですよ^^*
▲太タイプ(普通地~厚地)
▲極太タイプ(目の詰まった厚地)
注意事項
2点注意事項があります!
ちょっと刺繍しにくい
刺し子糸のように布通りは良くありません。
910が太さの合わない針を使ったのもいけなかったのですが、
よく引っかかりを起こして、糸が絡まりました。
何回も布目を行ったり来たりするので、
元々毛羽立っていた糸が余計に毛羽立ちます。
刺繍糸は 約60cmの長さ で刺繍するのが良いとされていますが、
もう少し短め、3,40cm で刺繍するのが良いかなと思いました。
洗濯
「iroiro」は ウール100% なので、
洗濯をする際にいくつか注意事項があります。
普段使いするポーチや洋服に刺繍すると、必要な情報ですよね^^*
画像一覧の洗濯マークを解説します。
- 手洗い(温水40℃まで)
- 漂白NG
- 脱水NG(弱く絞る)
- 日陰で平干し
- アイロン150℃まで(あて布使用)
- 乾燥機NG
- 弱ドライクリーニングOK
- 極弱ウェットクリーニングOK
お家で洗濯するには 手洗い、軽く絞って、アイロンはあて布をして中温程度 で。
ちょっとお洗濯が面倒になりますね。
可愛さを取るか、面倒さを取るか…!
特徴まとめ
刺繍針 | 針の太さ1mm以上推奨 リボン刺しゅうステッチ針 太タイプ リボン刺しゅうステッチ針 極太タイプ |
刺繍のしやすさ | ★★☆☆☆ |
注意事項 | 細めの毛糸を選ぶ 3,40cm程度の長さで刺繍する 洗濯機で洗濯NG |
HP | DARUMA iroiro |
今回TOP画像に使った色は「チェリーピンク(38)」「夜空(17)」です。
刺し子糸hidamari続き、こちらも名前が可愛いんです!
他にも「ピーナッツバター」や「シャム猫」「デニムブルー」なんて名前もありましたよ^^*
刺繍作家の樋口愉美子さん著書で、ウール刺繍の本が出ています!
25番刺繍糸と組み合わせることで、1年中楽しめる図案ばかり。
どれもこれも美しく、可愛く、見てるだけで楽しい1冊です´`*
ミシン糸
太め・極太 ときて、いきなり極細の糸をご紹介します。
「もっと繊細で繊密な刺繍がしたい!」
「細い線を描きたいのに25番では太すぎる」
という方におすすめです。
ステッチ
ランニングS / バックS / アウトラインS / チェーンS で刺繍してみました。
太さの違いがわかりやすいよう、25番刺繍糸1本でも同じステッチをしています。
今回使用した糸は TIRE 絹ミシン糸。
絹(シルク)100%なので、上品な光沢感があります。
糸の太さ比較
細いですね…!
フランス刺繍針は 1本取り用(クロバー:フランス刺しゅう針NO.9)を使用しました。
910の使用例です。
うちの子刺繍の目元で使用しています。
太さの違いがわかりますか?
同時に使っているのは DMC 310
色が違って浮いてしまう、なんてこともありません!
注意事項
ミシン糸も2点あります。
針から糸が抜けやすい
滑りが良いせいか、糸が細いせいか、
スルスルッと針の穴から抜けてしまうことがしばしば…
刺繍針は糸を通す穴が大きくなっています。
気になる方は縫い針を使用すると良いかもしれません。
糸が絡まりやすい
ミシン糸なので絡まりやすいです。
いつの間にか裏で絡んでいた!という事があります。
普段よりも裏側に気を使ってあげてください( ´∪`*)
特徴まとめ
刺繍針 | NO.9 (クロバー:フランス刺しゅう針) |
刺繍のしやすさ | ★★★★☆ |
注意事項 | 針から糸が抜けやすい 糸が絡まりやすい |
HP | TIRE 絹ミシン糸 |
TOP画像に使った色は「黒(402)」「紺(9)」です。
171色と豊富な色数です。
25番刺繍糸と合わせて使うのにも良いのではないでしょうか?
まとめ
刺し子糸 / 毛糸 / ミシン糸 の特徴を表でまとめてみました。
刺し子糸 | 毛糸 | ミシン糸 | |
刺繍針 | クロバー フランス刺しゅう針 NO.7 |
針の太さ1mm以上推奨 リボン刺しゅうステッチ針 太タイプ 極太タイプ |
クロバー フランス刺しゅう針 NO.9 |
刺繍のしやすさ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
注意事項 | よりを解かずに 1本まま使用する |
細めの毛糸を選ぶ 3,40cm程度の長さで使用 洗濯機で洗濯NG |
針から抜けやすい 糸が絡まりやすい |
HP | COSMO hidamari | DARUMA iroiro | TIRE 絹ミシン糸 |
余談
910は刺し子糸の hidamari が本当にお気に入りで。
こんなパッケージに入っているのですが、
パッケージ込みで可愛すぎませんか?´`*
棚にズラリと並べて飾っておきたい可愛さがあります。
今回ご紹介した hidamari は「点絣」という糸たちでしたが、
単色 / マルチカラー / スペック / グラデーション
と、沢山のシリーズがあります。
特に気になるのは スペック!
インディゴのような、ムラやかすれを表現した糸だそうで、
単色糸では出せないニュアンスが出せそうです´`*
ちなみに「点絣」は「てんがすり」と読むんですよ!(今調べました 笑)
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最後に
色々な太さの糸で刺繍にチャレンジするなら、
クロバー フランス刺しゅう針 取合わせ No.3-9
を持っておくと便利です。
NO.10 以外の針が全て入っていますよ( ´∪`*)
刺し子糸も色んなメーカーから出ていますし、
毛糸も面白い染め方がされているものが沢山あります!
この3種類に限らず、色々チャレンジしてみてくださいね^^*
910も、また何か見つけたらご報告します!
ではでは。
次回の記事もお楽しみに!
励みになります( ´∪`*)
お気に入り商品
910オススメ商品です。
楽に楽しく刺繍するために是非持っておきたい商品ばかりですよ(*´◒`*)
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